樺太の戸籍

 これまで相続登記のために、被相続人様の出生からお亡くなりになるまでの戸籍を全国から集めるということは日常的でしたが、大阪の事務所のせいか、本籍を樺太に置かれていた方には出会うことがなかったのです。しかし、今回、お手続きをさせていただいている方は、過去、樺太に本籍をおいておられた時期がございました。初めてなので・・・・調べてみると、

 「旧樺太の市町村戸籍(除籍)簿は殆どが戦乱により失われましたが、以下の6ヶ村についてはその戸籍簿の一部が外務省アジア大洋州局地域政策課(政務班(外地整理担当))に保管されており、その写しを交付しています。」とのこと。「また、保管していない旧樺太の戸籍については、請求があれば保管していない旨の証明を交付しています。」とのことでした。

  • 大泊郡遠淵村(とおぶち)
  • 大泊郡知床村(しれとこ)
  • 大泊郡富内村(とんない)
  • 元泊郡元泊村(もととまり)
  • 敷香郡内路村(ないろ)
  • 敷香郡散江村(ちりえ)

 残念ながら、上記以外の村のものでしたので、保管していない旨の証明書を交付いただき、相続人全員から上申書をいただき対応することになります。

 これまで、存続期間経過で破棄されており戸籍が揃わないということはございましたが、樺太については初めてだったので、私も勉強になりました。歴史を感じますね・・・。